Friday 22 November 2013

便所

今日から試しに、一日にあったことをただただだらだらと書き綴ってみることにした。

朝8時すぎに起床。いつもの目標より遅めに設定。シャワーを浴び準備を整えてから、山を下りる。
宿舎と一部の研究所は曲がりくねって時折急な坂道の先にあるため、ここでは「山の上」、「山の下」という言い方をしてキャンパス内を区別する。で、山を下りてまず朝食。朝食屋さんで台湾風ハンバーガーとミルクティー(くそ甘い)ホット(くそ熱い)を注文。ホットなのにストローささってるあたり台湾らしいちぐはぐ感ただよっている。そしてストローであっついの吸おうとするからもちろん熱い熱い。熱そうにしてたらお店のおばちゃんが氷入れてくれるって言うて、入れてくれた。何回も「すみません」って言われたから逆に申し訳ない熱そうにしてごめん。つたない中国語で注文してもいつもめっちゃ笑顔で応対してくれる。海外に来ると小さい気遣い・やさしさにすごく感動する。こころふるえる。その分小さい失敗・間違いでずこーん奈落に落ちる。こころひびわれる。いつもミルクティー小にするのに今日は気分で中にしたらもう、多いの多いの。注文するときおばちゃんに「中でいいの?」って確認されたから(ほんとに?的な)、これで飲みきれんかったらおばちゃんまたやってきて「残していきなよ、今日は多めに入れ過ぎたかも、すみませんね」ってそんな感じになりかねん
なんか申し訳ない、申し訳ない症ともったいない病が相俟って、がんばって吸い込んだ。朝食ってすばらしい。ただしミルクティーの糖分が軽い頭痛をもたらす。

その後、図書館で来週のテストの準備。台湾史のテスト。オランダ、スペイン、漢人、原住民、日本人、硫黄、貿易、鹿、等々。ミルクティー飲み過ぎたせいか、お腹がゆるくなる。トイレに行く。オランダと日本の貿易上の利益をめぐる衝突について考える。そしてトイレに行く。気付けば午後二時半、三時から知り合いの日本人の先生の講演。聞きに行かねば。構内バスで山を上る。ありがとう、運転手さん。先生の講演、おもしろかった。日本における台湾の文学研究はこの方たちが築いてきた。わたしが読んできた論文や翻訳された小説、その解説。わたしのなかにあるのはそっからきた知識。そこにはまだないものをやらなくてはならんのだ、という思いが湧く。ひとまず湧くだけ。講演終わって先生にあいさつしに行く勇気がないのはほんとうにだめ、だめだめです。

一旦部屋に帰り、はがきを書いたりしてたらもうこんな時間、約束は夕方6時なので急がねば、と急いで山を下りる。最近気に入っている音楽を聴きながら。恋人に聴かせたい音楽を探すうちに、自分の好きな音楽の偏りがなんとなく分かってきた。おもしろい。校門で約束していた友人、先生に会う。一緒に夕食へ。構内のちょっとリッチなイタリアン。台湾のパスタのおいしくない感じにはもう慣れた。麺がアルデンテからは程遠い。諦めてからはリゾットを頼むようになった。これは結構いける。はじめてこの人たちにあったころの自分を思い出す。台湾のことを研究すると決めて、あれやこれやと縁だけたよりにインタビューしに来たんだったな。いつもいつも未来は予想しがたい。思わぬ展開ばかり。いつだっていい方に転がってほしい。そして二年ぶりに集った四人は便所の話で盛り上がった。日本の便座はあたたかいだとか、音姫が画期的だとか、自動で蓋があがるのは、あれはまじ日本の狂った発明だとか。

ほぼ閉店、店を出る。彼らとの距離が少し近づく(ような気がする)。でもやっぱり、この場所で気の置けない友人関係を築くことは、まだ、難しい。帰り道も同じ音楽を聴く。まだ歌詞は歌えない。まだ、まだ、まだ。まだ、が降り積もって、できた!になることはないような気もする。

今日も夜9時半すぎのごみ収集車。エリーゼのために、が流れる。なんでクラシック、クラシックを嫌ってるわけじゃないです決して。好き。歌うし。そういえば昨日からルームメイトがフィリピンに行ってて部屋にいない。まるまる一週間一人部屋。明日の予定を企てる。などなどして寝る準備、最後にここ、いまここ。その他、あんまり起きられる自信がないなど。

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